昨今。食べるものや使う美容用品など、有機栽培無農薬やオーガニックコスメなど身体への優しさを謳う商品が沢山増えてきました。
その数だけより身体に優しいものを探してる方。悩んでる方が多く、増えたと言うことだと思います。本当に自分にあってるものって何?どんな基準でどう選んだら良いのか分からなくなりますよね?
白髪染めでも同じです。最近では、ご新規のお客様には髪肌に優しいカラーが良い。頭皮が痒くなりやすいのでオーガニックカラーで頭皮、髪に優しいものが良い。といったお声を沢山頂きます。
今回は白髪染めカラー、お洒落染めカラーの種類。違い。悩みに合わせて何をどのように選べば悩みに合ったものを選べるか。人気の色味はどんな色味なのかをお伝えしていきます。
ヘアカラーで良くある質問
Q.妊娠中でもヘアカラーは出来る?
可能か不可能かで言えば可能です。ただ、妊婦さんは安定期に入るまでの体調不良はよくあることですし、安全性はどうなのか。など気になることも多いはず。私は大丈夫。と思わずに意識だけはしていただければと思います。
Q.薬剤が胎児に与える影響は?
よく耳にする経皮毒というものがありますが、ヘアカラーをどのくらいの頻度、回数で影響が出るか。ということまではわかりませんが、影響がある。という認識でよいと思います。
経皮毒とは、そのままで皮膚を経由して体内に毒素を取り入れてしまう事です。
私も昔タバコを吸ってましたが、禁煙する際に利用したニコチンを含んだシールを体に張り、禁煙しました。
このシールで皮膚を介して体内に依存性の高いニコチンを体内り込みタバコを吸うという行動を押さえ込みます。
シールを貼ることで大分吸えないことに対してのフラストレーションは押さえられました。
これを踏まえると毒素を体内に取り込んむことでイライラを押さえられた。ということは成分を吸収しているためと思われますので、少なからず身体への影響はあると思います。
喫煙に関しては吸い続けるよりは一時的な毒素の経皮吸収で終われるので結果としては良いかと思います。
またそれ以外でも、薬剤の臭いに対して敏感になられる方もいらっしゃるようです。
妊娠前は大丈夫だったヘアカラーの臭い。パーマ液の臭いで吐き気や頭痛等を起こされる方もいらっしゃいます。
また妊娠中はホルモンのバランスが崩れると言われています。
今まではしみることもなかったヘアカラーが急にヒリヒリしみるようになった。という声もよくききます。
また、ヘアカラーとは別ですが、毎日使うシャンプートリートメントもよくフォーカスされるひとつです。
高級アルコール系のシャンプー等による経皮毒も注目されています。
人体の成分に近い弱酸性のシャンプートリートメントを可能な限り使用することをお勧め致します。
ただ、直ぐに影響が出るわけでもないため、どれだけ体に負担がかかっていて、影響があるか分かりにくいですよね。
ideaでは気になる方へのケアとして、頭皮に直接保護剤を着ける対策や、有害になる薬剤を無害に変えるトリートメント、残留してしまう薬剤を取り除くための頭皮ケアメニュー。オリジナル開発のシャンプー、トリートメント、化粧水など自宅でも、残留した薬剤の除去とアンチエイジングに効果のある天然成分を含ませたりするなど、健康への影響や、妊婦さんの胎児への影響をすくなくするためのメニューもあります。
Q.市販のカラーで染めたけど思った色と違う染まりだった
基本的に市販のヘアカラーは美容室のヘアカラーと違い、補色と言うものが多めに入っています。
美容室のヘアカラーは一人一人に合わせて薬を調合するので、綺麗に色味が再現出来ますが、市販のヘアカラーは補色の影響で実際の染まり上がりが人によって変わります。
綺麗に染めたい場合は美容室で染めることをお勧めします。
Q.黒染めした髪は明るく出来る?
出来るか出来ないかで言えば出来ますが、黒染めに使ったカラー剤によります。
例えば、美容室で黒染めをした場合は後のことを考えて、ブリーチ可能なカラー剤で染めることが多いと思いますが、もしヘアマニキュア、ヘナで黒染めをしてしまった場合は明るくすることは難しいと思っていただいた方が良いと思います。
ヘアマニキュアは通常のヘアカラーとは染まり方に違いがあるため、ブリーチで色を分解出来ません。
その為、出来る場合と出来ない場合がありますので、何時もお世話になっている美容師さんに相談してみましょう。
Q.何時も滲みるけどカラーをしても大丈夫?
染めている時に滲みているだけであれば大きな問題はないと思いますが、あまりにもひどい場合は医者に相談しましょう。
染めている最中より、数日後に出る痒みや痛みの方が気を付けるべきです。
時間差で出てくるモノはアレルギー症状になりますので、酷くなると呼吸困難や全身にじんましんが出たりしますので、全てのヘアカラーを止める事をお勧めします。
どうしてもやりたい場合はヘアマニキュアで染めることをお勧めしますが、必ずアレルギー反応が出ないとは言えませんので、医者に相談した上で判断しましょう。
ヘアカラーの種類
白髪染めやお洒落染めなど一口に言っても種類も沢山ありどんな基準で選べば良いのか分からない方が多いと思いますが、先ずはヘアカラーの種類をお伝えしていきます。
アルカリの白髪染めカラー
アルカリカラーはアルカリ性酸化カラーという分類になります。白髪も黒髪もどちらも同じように染毛できるものです。
アルカリなのに酸?不思議かもしれませんが1液と2液で別れてます。
1液にもアルカリは含まれてますが殆どが色素やブリーチ剤、トリートメント成分などです。
2液のアルカリと1液の中の酸化剤が混ざることによりブリーチ剤が化学反応を起こして毛髪内のメラニン色素を分解していきます。
その時同時にアルカリ剤により膨潤(キューティクルを開かせた状態)した毛髪内にカラーの色素が入り込みます。
内部で酸化を起こし酸化重合という化学反応が起きて毛髪内部でカラーが発色、定着をしていきます。
染めたばかりの時に美容師さんに当日は洗わないでください。などと言われる理由は、まだカラー事態が定着しておらず不安定な状態なため空気中の酸素で酸化させて定着を促し色の無駄な褪色を防ぐためです。
酸性カラーの白髪染めカラー
酸性カラーはヘアマニキュアです。染め方は根本からべったりと通常のヘアカラーのようには染められません。ヘアマニキュアはアルカリカラーと違い、電子の力で髪の表面から内部の表層辺りに染色していく白髪染めカラーです。

1度肌に着くと瞬時に色がついてしまうため、根本を空けて染めていくやり方が通常です。髪はノンダメージの健康な時はプラスイオンとマイナスイオンが均等な状態ですが、ダメージを受けて傷んでくると髪のph(ph=ペーハー。アルカリから酸性までの強さを表すもの。0~14まであり、0~6が酸性。6~7が中性。8~14がアルカリ性)が高くなりマイナスイオンが多くなります。
ヘアマニキュアに入っている酸は髪を酸性にしプラスイオンを多くすることで、マニキュアの酸性染料を定着しやすくしてくれます。
マニキュアも染毛後は褪色しやすいのですが、アルカリカラーと違い、毛髪の内部までは染毛出来ないため、染めて直ぐに熱目のお湯で流すと通常のアルカリカラーより褪色しやすいので気を付けましょう。
ヘアマニキュアは白髪染めカラーのひとつではありますが、根本ギリギリの所から染めるため直接肌への塗布はしないので肌荒れやアレルギーが気になる方にお奨めのヘアカラーです。
またアルカリカラーと染まり方が違うのでブリーチ毛に対して色持ちの良いカラーをしたい場合は有効的なヘアカラーです。ブリーチ毛に使うとビビットな発色をするので個性的なヘアカラーをしたい方にもおすすめなヘアカラーです。
それと、ブリーチ毛は大変デリケートな状態で断毛しやすかったりチリつきやすいのでノンダメージで染められると言った利点もブリーチ毛との相性のよさの1つです。
下の写真がヘアマニキュアのカラーチャートですが多少の色味の違いはありますが、ブリーチ毛の場合はほぼこの色のまま発色してくれやすくなります。

ヘナ、漢方カラーの草木染めカラー

髪肌に負担をかけずに染めたい。ヘナと同じようにオーガニックカラーのなかでも認知度も高く、安全性も高いヘアカラーです。
ヘアマニキュアと同じでノンダメージで染められるヘアカラーですが、ヘアマニキュアと違い根本から染められるためしっかりきれいに染め上げることができます。
ただ、ヘアマニキュアと同様ブリーチ力はないため白髪の所のみ染まり、発色します。
色味の種類はいくつかありますが、アルカリ酸化カラーとは違って沢山の色味を表現することは出来ません。
完全なノンケミカルカラー(科学薬品不使用)で染めたい場合は天然のヘナをお奨めします。ただ、ヘナは染まりが悪いためカラー塗布後の放置時間が長く染まり上がりがオレンジ色になりやすいです。
約1日ほど時間を使って色を定着させていくため、染まり上がりの色より少し濃く変わります。
回数を重ねていけばよりしっかり色が入り込んでいってくれますが、色の抜けが多いため、暫くはお風呂後のタオルドライ時に色移りするなどがあると思います。
漢方カラーはハーブを使った天然成分ではありますがジアミンと言う成分を含んでます。そのためアレルギー反応が起こる場合もあるので、ジアミンアレルギーがある方はアレルギー反応に気を付けましょう。
※パッチテストに関しまして美容室では薬事法に抵触する場合と医療行為と見なされる場合がありますので、できない場合もありますので御注意ください。
アレルギーによるかぶれや肌荒れが心配な場合は必ずパッチテストを行って肌の変化を確認してから染めることをお奨めします。
染まり方はヘナと同じで水溶きで使用します。漢方カラーの染まりにかかる時間はヘナ程長くなく、約25分程で染まります。色の持ち、染まり具合もヘナよりも高く当サロンでも信頼度が高く取り扱ってます。
悩みやなりたい仕上がりに合わせてカラーを選ぶ
白髪染めカラーの種類と違いは大まかに分かりやすいようにお伝えしていきましたが、今度はなりたいカラーにするためにどのカラーの種類を選ぶか。です。
頭皮が弱くヘアカラーが心配
酸性の白髪染めカラーの話で触れましたが、肌が弱い方、アレルギー反応がでる方は直接肌に触れた状態で長時間放置しない安心してできるヘアマニキュアがお奨めです。
ただ、カラーチェンジをする際にブリーチが効きにくいカラーのため、明るめのカラーでリフトアップしにくくなります。脱染できますがブリーチ剤を利用しても綺麗に脱染はできません。
※脱染とはカラー剤(染まってる色味明るさ)を分解することです。
通常の白髪染めを優しくやりたい方やブリーチ毛にビビットカラーで染めたい方。にお奨めのカラーです。
ヘアマニキュアを利用して白髪を染める場合はカラーチェンジをする事も視野に入れて選べるようにしてみましょう。
黒髪、白髪どちらも同じに染めたい
通常のヘアカラーのアルカリ性酸化カラーになります。
ブリーチ力があるのでメラニン色素を分解しながら染め上げてくれるので白髪も黒髪も同じトーン(明るさ)で染め上げられます。ですが、トーンが上がるほど白髪へのカラーの染まりが甘くなるので注意です。
白髪染めでも割りと多く聞かれるのが白髪染めで明るく染められないの?と、言ったお言葉。今は白髪染めカラーも種類が増えて、ものによっては10トーンでも綺麗に染まるものも出てます。


そんな方にお奨め。hoyuのアプリエシリーズです。
こちらアプリエの中のGROWシリーズで白髪染めの方でも綺麗に染め上げられるカラー剤になっています。
今まではなかなか白髪と黒髪をハイトーンで綺麗にムラなく染めることは大変でしたがこのカラー剤は通常の白髪染めでは出来なかった中高明度域でも綺麗に染め上げることが出来る数少ない白髪カラーです。
ただ、この白髪染めはファーストグレイの方向けで11トーンまで白髪も黒髪と同じ染まりで染まりますが、全体の15%位の量が目安になってます。
他のやり方ですとハイライトカラーでのアプローチで全体を明るく見せるやりかたです。


ハイライトカラーを入れることにより全体が明るく見える効果も出て毛先のハイライトにより褪色してきた際の白髪のチラつきがぼかされるので気になりにくなります。
今流行りのグレージュカラー、ブルージュカラーなどの通常のカラーでは表現できない色味もハイライトを入れることで可能にもなるので、普通の白髪染めに飽きてしまった方にお奨めです。
人気の色味ってどんな色味?
流行りに関係なく常に人気な色味はアッシュ系です。アッシュは青味の色なのでヘアカラーで染めると透明感が出て軽く見えたり外国人風のカラーにしたい方に人気の高い色味です。

※モデル参照 アッシュ12レベル
明るさによって見え方も変わります。明るめのカラーだと透明感がより際立ち日本人独特の黒髪の中の赤みを消してくれるので、くすみ感の中に透明感が出てくれるので栗色のような色になってくれます。
地毛と同じくらいの暗めで染めても青味があるので陽の光が当たったときなどはくすんで暗い中にも透明感を演出してくれるので重く感じにくくなりますし、黒くても黒く見えないクールな暗さになります。
ideaではアッシュと同じように人気があるカラーがあります。
カーキアッシュです。こちらはアッシュの中にカーキ(緑色)が入っているため、地毛の赤みを緑色が相殺してくれるので、アッシュの透明感だけでなく、濁りの入った絶妙なくすみと透明感が出るので外国人風カラーにもなりやすく人気です。
地毛が黒い方がアッシュ感を手軽に出したいときに使ってあげると赤みを押さえつつアッシュ感を演出してくれるため人気が高めです。
寒色系カラーでもう1つ人気色がフォギーベージュです。
こちらはナチュラルブラウンよりくすみ感が強めですがアッシュやマットなどの青系の色味とは違って、茶色が少し強くその中にグレーが入っているような色味なので褪色後が色の変化が出にくく、くすむ色味の中でも選びやすいカラーです。
※モデル参照 フォギーベージュ6レベル
王道の暗髪ボブスタイル。
世代や流行りに左右されない不動の人気ヘアスタイルです。
※モデル参照 ブルーアッシュ10レベル
人気のアッシュカラー。最近の流行りの傾向では外国人風カラー。と言うことでアッシュやグレーベージュなどの赤みを消した透明感のあるヘアカラーが人気です。
アッシュは暗めで染めるとクールな印象になり、明るめに染めると透明感が増す柔らかい印象になります。
※モデル参照 アッシュ7レベル
暗めのアッシュのクール系カラーです。
明るめのアッシュとはカラーのイメージが変わります。
※モデル参照 ベージュ8レベル
アッシュ、マット、モノトーン、ゴールドをミックスでカラーしてます。
赤みを取りながら彩度を落として艶感を出す色味です。
暖色系カラー
※モデル参照 ブラウン6レベル
ボブに低明度のカラーで王道スタイルです。
艶が出やすいウォーム系のブラウンでカラー。
パサつきが気になる方にお勧めのカラーです。
※モデル参照 ナチュラルブラウン7レベル
どんな肌色の方でも合わせやすく、褪色後も変化が出にくいカラーです。
色味に迷った時に外さない安定のカラーです。
※モデル参照 ピンクベージュ7レベル
暖色系は可愛さも出しやすい色味です。
ピンクは赤ほど強みがないので柔らかい雰囲気に仕上がります。
アッシュを混ぜたピンクカラーも甘くなりすぎたくない方にはお勧めのカラーです。
※モデル参照 レッド9レベル
レッドを強めに出したカラーです。
アクセントカラーを混ぜて色味を強く出るような配合にしてます。
可愛さと格好良さが混じった印象になります。
※モデル参照 レッドバイオレット8レベル
レッドとバイオレットをミックスしたカラー。
赤単品より色に深みと艶がでます。
バイオレットが入ることで色っぽさが髪にでます。
※ブリーチなしですが、この色味での施術が10回以上繰り返しているため、ここまでの色味が出ますので、一度で出したい場合はブリーチが必須になります。
ヘアカラーでのデメリット
ヘアカラーはデザインの幅を大きく広げてくれて、楽しみ方を増やしてくれる大事なメニューですが、良いことばかりではありません。
ブリーチをした場合に起きるデメリットですが、パーマをかけることが困難になる。と言うデメリットがあります。
通常のヘアカラーと違い、トリートメント成分などは入ってません。
ブリーチ事態薬剤の中で強いものになるので負担が大きくなります。メラニン色素などを壊して行くものですが、その分髪の外側から芯まで負担がかかるため、パーマの形を定着させるための髪の中の結合部分まで破壊されてしまいます。
パーマを無理にかけようとすると、最悪の場合髪が溶ける事もあります。
今ではブリーチ毛でも強度をあげてパーマをかけられるようになる。と言うトリートメント剤も出ていたりしていますが、一時的なものですし、トリートメントの効果が切れたときは結局ただのブリーチ毛には代わりありません。
結果チリつき、溶ける、切れる。と言う事態になりますので、パーマはお勧めしません。
まとめ
カラーの幅もやり方次第では全てのカラーをミックスで染め分けることも可能です。
頭皮が荒れるのでハイライトだけで染める染め方やブリーチ後の髪にマニキュアを染めたり漢方カラーやヘナで染めた後にハイライトを入れるなど、白髪カラーの幅や種類。どんな悩みでどんなカラーをしたいのか。
美容師さんと相談してなりたい新しい自分を見つけられるカラーを探してみてください。
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スタイリスト 堀越学